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ほんとうは暑かった北欧 4

3日目続きです。
ノルウェーの首都オスロはオスロ・フィヨルドに面し残りの三方を山に囲まれた美しい都市です。
大聖堂を横に見ながら、まず訪れたのは国立美術館。

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2階の絵画展示室の中にエドヴァルド・ムンクの作品を集めた特別室があります。「叫び」「マドンナ」「思春期」「病める子供」「生命のダンス」「メランコリー」etc。名作を間近にゆっくりと見ることができて感動ものです。でもさすがにここは撮影禁止です。それ以外はフラッシュをたかなければ撮影OK。

フランス近代絵画の名作が目白押しです。モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーギャン、ピカソ。

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正面の絵はエル・グレコ。

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小部屋で見つけたドイツ表現派のカスパル・ダビッド・フリードリヒ、とても嬉しかった。

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ノルウェーの新ロマン派の画家、ハラルド・ソールベリの代表作3点。静謐な中に力強さを感じる中央の絵にはたくさんの人が集まっていました。

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町中で見た噴水、暑いのでつい水に手が……

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港の第2埠頭の奥にある新しいオペラハウス。2008年に莫大な費用をかけて完成したばかりで、外壁をすべてイタリア産の白大理石で葺いてある白亜の殿堂です。巨大なガラスのファサードはソーラーパネルの機能を持っています。折からの強い陽射しに目もくらむばかりにまばゆく映ります。側面から

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しかもこの建物、外面を登ることができます。上まで行って戻るのに10分くらい。ここまで来たら登らないわけにはいかないよね。立ち止まって下を見ると

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側面から海を見るとそこには氷河の先端が落ちて流れたイメージで作られたクリスタルが。

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こちらは登り口を見下ろしたところP1180017s

下から逆に上を見るとこんな感じになります。

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ふうふう言いながら中へ入ります。オペラはやっていないので劇場へは入れませんがホワイエには最上階まで伸び上がる大きな木のオブジェが。やはり容赦ない陽光にぎらぎらと光っています。ここには冷房が入ってました!

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ムンクが歩いていて夕暮れの赤い空と暗いフィヨルドに強い不安を覚えた、それが「叫び」を描くインスピレーションになったという、その場所へ行きました。市南東のエケベルクという地区にある高台です。ただしあっけらかんと明るい夏空の下、木々が緑に茂っていてあの狂気に満ちた陰鬱さを連想させるものは何もありません。
眼下のフィヨルド沿いにオペラハウスや斬新なビル群が見えます。

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この丘には銘板もあって、ここでムンクが叫びの元になった景色を見た、しかし描かれたのはベルリンでここではない、という旨のおことわりが書いてありました。

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翌日はリリハンメルを通ってゲイランゲル・フィヨルドまで移動します。

Comments

大陸続きで国境を越えるって聞くだけでなんだかワクワクするのは日本人だからなんですかねえ。
駅や田舎の風景も日本と違って色合いがしっかりしていて素敵。
やっぱりヨーロッパは色やデザインに1本筋が通っていていいなあ。
そしてムンクや数々の絵画を直に見られるなんて羨ましい!
芸術に触れるとなにか自分の中に溜まっていくような感覚がありますねえ。
ムンクは静岡でも県立美術館で展示会があって行ったことがありましたが、
結構たいへんな人生の方で常に内なる恐怖と闘い続けた人のようですね。
それまでのイメージとは違う悲しさなどを感じたりしましたが、この写真はそれとは正反対の実にすがすがしい写真ですねえ。
ムンクはやっぱり相当参っていたんでしょうねえ。

>マクノスケさん

日本の鉄道は沿線に人家が見えてたとえ田んぼが広がっていてもそこには人の気配がありますよね。ここでは駅と駅の間は本当に原生林とか草原か牧草地かわからないような原っぱとかで、これ以上進んだら人っ子一人いなくなるんじゃないかと心細く思うほどでした。ところがいつの間にかまた町が現れてきて不思議でした。駅はどこでも小さくてかわいらしかったです

ムンクの作品は今までにもよくTVや印刷物で目にしているのですが、やはり本物は重厚感がありました。明るい展示室に並んでいるのに独特の暗さ、不気味さを感じさせられます。でもそれだけではなくキャンバス一面に塗りこめられた精神のようなものが伝わってきます。いつも好きなだけ時間をかけて鑑賞できる当地の人がうらやましくなりました。奥の深い画家なんですね。

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