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水無月のころ

Nec_0671
六月に京都へ行くと絶対に買ってこなくてはならない(と自分で決めている)のが和菓子の「水無月」。

学生のころ自転車で通う道沿いにある小さな和菓子屋さんの店先に六月になると「水無月あります」の幟がでて、昔ながらのガラスケースの中にびっしりと小豆いろの水無月が並ぶのを目にしたものでした。
当時は食べてみたいという気持ちよりも、こんな蒸し暑い気候になってあんなもっちりしたお菓子がおいしいんだろうか、などと懐疑心の方が先に立ちましたけどね。

それから幾星霜、京都のデパ地下へ行くとエスカレーターの降り口に水無月取扱い店が挙げられています。
この間行ったときにはまだ少し時期が早くて(というのも水無月は六月尽日に食すものだから)2店にしかありませんでした。もちろん、さっそくお買い上げ。写真は翌日においしくいただいたときのもの。

ところで、どうしてこの和菓子は三角なの?
外郎と小豆っていったいなに?

わたしの住む雪国ではこの意味がよくわかる、というか知ってる。
地面に積もった雪が締まってカチカチになったのをスコップで起こしてひっくり返すといっぱい小石がついてきます。このお菓子はその様子を表したものらしいです。
では、なぜにこんな暑い季節に、というのが次なる疑問。
六月三十日、つまり一年の折り返しの日、「夏越祓」という行事がおこなわれました。すぎた半年の罪や穢れを払い、残りの半年の無病息災を祈る神事です。今でも神社で「茅の輪くぐり」をやっているところがありますね。
また、六月一日には宮中で「氷の節会」が行われ、氷室で保存した氷を食して暑気払いをしたとか。

冷凍庫があるでなし、深山の山中に深く掘った穴の中に雪を貯蔵して夏まで保たせて、わずかに解けずに残った氷片を口に含んだ(甘蔓のシロップをかけた?)当時の人の嬉しさは如何ばかりだったでしょうね。

当然、氷など庶民には高嶺の花。そこで氷と小石を象った水無月ができたというのが一節。
小豆には魔除けの意味があるともいいますが、象徴的意味付けよりも、わたしは圧雪の下に凍りついた小石という方がずっと感覚的にぴったりきます。

水無月、いただきました。おいしゅうございました、これで夏の暑さを乗り越えられればいいんですが。

Comments

この和菓子…私は食べた事がありません。
ういろうに小豆って…って、最近あんこ好きになったのでかなり惹かれる物があります。
そのうち和菓子やさんを覗いてみようかな。
でもそんな由来を知って戴くのと知らないのとでは全然違うと思うのでここで知れて良かった。
その時は、やはり私も小石を思い浮かべながら戴きたいと思います。

>マクノスケさん

わたしも京都へ行くまでは知りませんでした。今でも京都限定みたいなところがあります。
素朴なお菓子なのできっとお気に召すと思います。
見つかるといいですね!

昨日、お隣沼津(故郷)の老舗和菓子店に行ったら
ありました!!やっぱり老舗!!
そしたら奥様がHelvaさんの記事にあったようなことを丁寧に話して下さって
東京の日枝神社でご祈祷した厄除招福」のお札を戴きました。
そして夕飯のあと美味しく戴きました。
ういろう久しぶりに食べたのですが甘さ控え目で上の小豆のほんのり甘い甘さと合わさって美味しかったです。
ご紹介ありがとうございました。

>マクノスケさん

ブログ記事拝見しました!
以前はこういうローカルのお菓子は現地でなければ見つからなかったのですが、さすがに老舗の和菓子屋さんですね。
しかもちゃんと故事来歴を踏まえて作られているんですね。
ほんのり甘い素朴な味を楽しまれて本当によかったです!

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