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大山崎山荘美術館へ

11,12日に大阪、京都へ母と出かけました。
梅雨入り後のぱっとしない天気なれど、雨は降らない模様。やや蒸し暑し。
大阪では夜に息子夫婦と落ち合ってごはんしました。
今回は息子たちが梅田の喧騒を避けてホテルのそばで食事処を見繕ってくれたよし。
うどん屋さん「つるとんたん」本町楼、堺筋本町から少し北へ上がった所です。お刺身、焼き物などのコースの最後に出てきたのが本命のうどん。店員さんがやっせやっせと丼をひとつずつ抱えてきました。

Tsurutontan
あっと驚くジャンボうどん(器だけね!)いくつものメニューからうどんが選べます。

Tsurutontan2
こちらは定番のきつねうどん、お揚げの大きさが半端じゃない。普通に売っている薄揚げ丸々一枚よりも大きい……。


翌日は京都へ。アサヒビール大山崎山荘美術館。以前からモネの睡蓮があって安藤忠雄さん設計の半地下円形ギャラリーに収められているのを知っていました。地理的に大阪と京都の中間で、なかなか出かけたついでに寄ることができず、今回はここをメインに訪れました。
大阪からJR で山崎駅へ。山荘美術館へはシャトルバスが出ていて乗車5分ほどで到着しますが……山道なので歩くと大変そうです。

山崎には他に石清水八幡宮、松花堂庭園と見るところに事欠きません。
せっかくなので松花堂弁当発祥の地でお弁当を食べようと庭園脇の吉兆に予約。成り行き上JR で行ったので(京阪くずは駅が最寄だそうですが)タクシーで15分あまり……かなりかかってしまいました。おそらく二度は行かないから、まあいいかというお気軽さで贅沢しました。

Shokado_2
このほかに吸い物、御飯、香の物、デザートがつきます。外は松花堂庭園の竹林がすぐに見えて静かなたたずまい。お味も結構でした。
SuimonoMatcha

アサヒビール大山崎山荘美術館大正から昭和初期にかけて建てられた山荘を本館として蘭の温室のあった所に山手館、反対側に円形の地中館をアネックスとして持っています。

GateVilla_museum

英国のチューダー様式を用いた重厚なつくりの本館は一見の価値あり。設計者だった最初の持ち主の手を離れてから所有が点々として90年頃に不動産会社が取り壊しを考えたとき地元で保存運動が起きて縁のあったアサヒビールが買い取ったといういわくがつきます。
太い梁のある展示室、二階のオープンテラスの下に当たる石造りの部屋など一日中でもここにとどまっていたいと思うほどの静けさと心が落ち着く雰囲気があります。石造りの部屋の窓の外は深みを増した木々が重なります。耳には遠くでなく鶯の声と近くで流れる水の音が届いてきます。緑陰を抜けてくる涼しい風が縦長の窓に掛けられたレースのカーテンを休みなく揺らしています。

二階へ上がるには日本の洋風建築によくある黒光りした木造の重々しい階段を使います。途中の踊り場の上には大きなステンドグラスがはまっています。やや暗めの落ち着いた色合い、華やかというより見る者の内省を促すような奥深さがあります。

From_the_terrace
二階の裏のテラスからは最初に作った塔と睡蓮を浮かべた中庭の池が、メインテラスからは眼下に桂、淀、木津の三川が望めます。(こちらは樹が茂って見晴らしがききませんでした)

Main_buildingStairs_into_underground
左;地中館への通路から見上げた本館。右;地中館へ続く通路。
無人の通路を一人下りていくと足音が反響して、一人なのに音に満ち、外界から切り離されていながら外部をしっかり目に留めることができるというなんとも相反した二つの感覚にプチ幻惑を覚えます。
そのあとに目にするのがモネの睡蓮。
大きな円形の天窓から柔らかい外光が入り、大きな絵へのライティングも見事でした。
余談ながらよく美術展へ行ってライティングの拙さにがっかりすることがあります。額のガラスに光が反射してどこから見ても見にくい、そういう経験があるだけに、こちらのライティングはガラスの存在が感じられないほどで上手でした。

地下というのは不思議、周囲の質量をひしひしと感じる威圧感を覚えるときもあれば、こちらのように護られているような安心感を持てる時もある。モネの絵の前にある低いイスに腰を下ろし、天から降りてくる光を楽しみ、しばし目を閉じ地中の暖かさに身を委ねるたのもいい体験でした。

時ならぬ驟雨にたたられて母を支えながら這うように下りた山道もいい思い出になりそうです。あの山荘、また行きたいなあ。

Comments

ジャンボきつねうどんのあとに
幻想的な建築、そして硝子張りの通路、モネの睡蓮と楽しめる
Helvaさんの素敵な度に同行したかのような錯覚がしました。
いつも素敵なところに行かれていて素晴らしいなあと感激しています。
直にこの景気を眺められたら本当に素敵でしょうね。

>マクノスケさん

キツネうどん、おいしかったですよ!息子が食べたカルボナーラ風にも次回は挑戦したいです。
美術館というより、昔のお金持ちが趣味に任せてお金に糸目をつけずに建てた瀟洒な山荘という方がぴったり。
是非たくさんの人に訪れてほしいし、反面、知る人ぞ知る隠れ里であってほしいとも思います。
まだまだ知らないところにすばらしいものが埋もれているんですね。

最近のおしゃれなお店って、なんであんなに器が大きいんでしょうねえ!
「少なく盛る」のが美しいけど、中身を減らせないからかなw

それにしても文化的な旅で、ゆったりしてて羨ましいです。梅雨の合間、緑も鮮やかで、気持ち良さそうです!

>onionさん

器の大きさであっと言わせる一発芸?
でも肝心の料理がおいしくなければ、いくら器に凝ってもねえ。
ここのおうどんは腰があってつるつるしていておいしかったです。
小旅行して帰ってくるとまた次はどこへ行こうかと気ばかり多くて困ってしまいます(←実は母のこと)

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