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イタリア Viaggio corto4

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ヤギの角、こと(どう見ても)トウガラシです。他にもプルチネッラというだぶだぶ白服に黒いマスクをかけた道化師、ただし下半身が赤トウガラシというなんと奇妙なオーナメントもたくさんありました。

これが束になって一本の棒を立ててさげてあるのでぎょっとするような真っ赤な円柱がたっているように見えました。
幸運のお守りということで、ちょっとしたお土産にいいですね。


旅に出ると頭を悩ますのが(また楽しいのが)お土産選び。
基本的に家族には「ご当地お土産」は選ばずに免税価格で買える実用品を。友達にはいわゆるお土産ですが、たいてい「消え物」を選びます。
先日も書いたもらって困る「いやげもの」よりはぱぱっと食べてなくなってしまうもの、または使える紙物(カードとか絵葉書とか)を心がけています。

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ナポリから20kmほど離れたところにポンペイの遺跡があります。
AD.79年、かの有名なヴェスヴィオ山の突然の噴火によってほぼ一昼夜降り続いた5mに及ぶ火山灰に埋もれて滅亡したローマの都市です。
今回の旅行の目的の一つはここを訪れることでした。小学生のころ読んだ世界の七不思議的な本にあった「一夜にしてうずもれた古代都市」の物語はたいそうロマンに満ちたものでした。

この日は快晴、気温は30度を超えていたでしょう。
とにかく広い遺跡の中を隠れる陰もなく歩き回るのでへとへとです。
写真は入り口から撮ったポンペイを取り巻く城壁と内部に通じる道です。

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かなりよく現存している浴場"テルマエ"の内部。たくさん部屋があって、冷水風呂や温水風呂に別れています。ここは何番目かの香油を置いたりする棚が壁龕になっています。仕切りに彫刻が施されています。
内部は仄暗く、一つだけある窓から光が入ってきます。

面白かったのは、部屋の隅に大きな大理石の水盤があり(そこから水が常に流れていたらしい)水盤の上に金属象嵌で「この水盤は誰の何某によって寄贈された」と名士がちゃっかり自己PRをしているのが残っていたこと。二千年前も今も人間の考えることすることはちっとも変ってませんね。

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広い遺跡から発掘されたたくさんの出土品の中にこんな石膏像があります。最初発掘に従事した人は処々に見られる固まった火山灰の中にある穴を見過ごしていました。
しかしそこに石膏を流し込んだところ……灰にうずもれて亡くなった人の最後の姿が現れました。体は朽ち果ててしまっても体があったところだけ空間ができていたのです。なかなかに生々しいものでしたが、これも例の本に記述があって子供心に一度見てみたいと思ってたものです。改めて見るとやはり衝撃的でした。

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最後は「秘儀荘」と呼ばれる貴族の屋敷に残っていた一番美しい壁画。
これも以前から写真集などで知っていたので、ぜひ実物を見たいと願っていたものです。博物館に移築もされず、そのまま屋敷の壁を飾っていたのに驚きました。薄暗い中にポンペイ赤と言われる深みのあるバックグラウンドと、デュオニソスの信徒になる女性の一連の儀式を描いた華麗な絵柄を見ることができました。このままずっとここで時を過ごしていたくなるような昼下がりでした。

イタリア Viaggio corto3

ナポリ旧市街はスパッカ・ナポリと呼ばれています。

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スパッカ、二分割するという意味らしいですが、もしかしたらsplitと何か関連があるのかな、などと根拠のない連想です。
東西に延びる直線道路が雑然、混沌としたナポリ下町を貫いています。
あちこちに教会があり、周辺には小さな店がわんさとあります。
朝早くからこちらに繰り出しました。まだ開いていない店もあります。
(どうやら懐中物のご用心の場所で、まだ人通りの少ないうちにゆっくり見てしまおうということらしい)

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早々と店開きを始める古本屋さん。
イタリア語はわからなくてもつい本を手に取りたくなる。

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プレゼーピオと呼ばれる人形たち。
クリスマスのオーナメントのようなものらしい。
最初はキリスト生誕の小さな聖家族の人形だけだったらしいのですが、そのうちにだんだん東方三博士とか羊飼い、天使というお決まりのキャラだけでなく、何の関係もなさそうな一般庶民の人形も増えて、どんどんエスカレートの一途をたどっている。
食べ物でもワインでも、動物でも、何でもかんでも飾ってしまおう、にぎやかにしちまおうという逞しい根性、見ていても楽しくてたまらない。

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しかもこの人形たち動いているんです。
パンをこねる者、羊毛を梳く者、チーズを作ったり、肉を焼いたり、洗濯女も料理女も、金細工師も、よくぞこれだけたくさんの種類を作れたと思うほど種々多様な仕事をする人々の人形が店先で一斉に動いているのを見ると、本当に圧倒されます。

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こんなのも。
前大統領のベルルスコーニらしい。
店の中に制作の仕事中のおじさんが見えます。こっちのおじさんを撮るのが狙いでした。

通りがかりの店先にトウガラシを束にしたような携帯ストラップ状の飾りが真っ赤になるほど束になってかかっていました。
おじさんがはっきりした日本語で「3つ1ユーロ、3っつで1ユーロ!」とどうだ、買えよと言わんばかりに呼びかけてきます。
トウガラシかと思ったら「ヤギの角」だとのたまう。
どう見てもトウガラシだけど。
結局おじさんにほだされて6個買いました。お守りになるそうだから、まいいか。(写真は次回アップします)

イタリア Viaggio corto2

カプリ島へ!
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実は2度目になります。先回2008年にはGrotta azzurra青の洞窟は波が高くて入れませんでした。つまりリベンジ戦です。
しかし……
前日のあの青空はどこへ?
朝から雨。
雨が上がっても空には重く雲が垂れ込め一縷の望みを抱いて港へ向かったものの海には白い波頭が。
それでもツアーは続きます。The tour must go on!
ジェット船に乗り込んでいざカプリ島を目指します。港を出るなり窓ガラスにはざっと雨が降りかかり行く手には低く暗い雲が海と一体になっています。
揺れる、揺れる! 大波、小波、横波、また大波。
前回の経験から覚悟を決めて窓際に座ったのがよかったのか、波が見えるたびに無意識に身構えて上下動に合わせて足を踏ん張ったり手すりを握ったり。遊園地のジェットコースターに乗る態勢と同じで、次に来る動きを予測できると何らかの対応が取れるようです。
気分が悪くなった人も多かった中で、波を乗り越えるスリルと怖さに面白さを感じてはしゃいでたわたしって。。

日頃の行いのいい人が多かったのか、天候は次第に好転して雨はやみましたが、島近くになっても変わらず波高し。これでは青の洞窟に入るどころか入り口近くまでも近寄れないことは明らかです。
かえってこれだけ絶対に無理とはっきりした方があきらめがつきました。
青の洞窟はいつになるかわからない次の機会に譲ることにしました。

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カプリ島には観光客相手の店がたくさんあります。ぶらつくと「もらって困るいやげもの」から、これはなら欲しいけど高すぎ、というものまで多種多様なものがあふれています。
写真は大きな陶器店のウィンドウにあった、すごい装飾の海のモチーフの陶器です。買えもしないし持っても帰れない、だけど写真だけは撮ってこようと半ば執念でいろいろ撮りまくりました。

カプリ島からソレントへ。そうあの「帰れソレントへ~」と歌われたかの地です。ソレントからアマルフィへ海岸沿いに走ります。

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アマルフイ海岸を一望できるポジターノの丘から。
波のせいで予定の船が欠航になり、ずっと遅れてしまったためにアマルフィの町で時間が取れず、楽しみにしていた美しい白い回廊を見ることができず、とても残念でした。

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こちらは町に所狭しと並んでいる土産物屋の店先。自家製のリモネ・チェッロ(檸檬酒)がかわいらしい瓶詰めで売られています。
わかってちゃいるけど、かわいいのを見ると欲しくなる、旅先だからいいだろうと「お晴れ」気分でついつい財布の紐が緩みます。
そうじゃなくても高いユーロ(買い136円)があっという間に残り少なくなっていきます。
どうする?まだ2日目だっていうのに。

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ナポリのピッツァは生地が厚い、焼きが入ると土手が膨らんでボリュームが出ます。
北上するにつれて生地は薄くなり、ローマではパリパリの薄手になるそうな。
ナポリはピッツア・マルゲリータの発祥の地。(ナポリではPizza Napoletana;ナポリターナと呼ぶらしい)マルゲリータは王妃の名前から来たらしい。トマトソース(赤)バジリコ(緑)モッツアレラチーズ(白)が国旗の色と同じだと王妃のお気に入りだったとか。

でも……とにかく、でかい。。。
これが前菜扱いでこのあとメインが出てジェラートがつきます。いつもならこのサイズ2人か3人で分けて食べてます。
ところが食べ出すと不思議、いつの間にか胃袋に収まっていました。つまり、おいしいのです!!
ワインもお手頃価格で飲みやすいし。
周囲を見れば重量級の人がいっぱい。こんなおいしい物を生まれたときから食べて飲んでいればああなるんだ、つまりおいしいのだ。だからわれらもご当地風に食べるぞと変な理屈で納得してワインのお代わりを頼みました!

イタリア Viaggio corto1

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南イタリアに行ってきました。
お手頃価格旅行なので南回り、カイロ経由ローマ行。
なんとカイロまで13時間半です。以前乗ったカタールエアの中継地ドーハ、エミレーツエアのドバイでも11時間くらいだったんですけどね。
しかも今国内が騒然としているエジプトが中継地です。一抹の不安を胸に関空から搭乗。
アラブ圏の航空機ではアルコールが出ません、残念。
機体がやや古く座席ごとのモニターもなし。映画と言えばマイナーな(内容はかったるい)のが一本きりでエンドレスで繰り返します。
字幕は読めないアラビア文字、音声は英語、仏語、アラブ語。しばらく英語で聞くも雑音が多いのと内容に乗れなかったので途中でやめました。

カイロ空港では2時間の乗り継ぎ待ち。国内が不安定なせいか空港内も人は多いものの、どこか悄然として免税店も活気がいまいちありません。結局一通り見て回ると後はすることもなく座れるところを探して歩きました。
写真は空港内にあった銀行のCMパネル。アラブの春を高らかに誇っていますが、今の状態を考えると寂しい気持ちになります。

さて、海外へ出ると一番最初に気が滅入るのがトイレ。飛行機はまあ仕方がないとして、空港内のトイレも日本と同等の質の高さを求めるのは大きな誤りです。今までにも相当ひどいところを経験してはいるものの、今回もかなりなものでした。水浸しの床、足を踏み入れるのがためらわれますが背に腹は代えられません。強烈な芳香剤(?)の香りにも息が詰まります。

イタリアまでは3時間半のフライト、地図上では近く見えるのに地中海は広かった。地中海を横切りイタリア半島に沿って北上します。
今回の旅行地は南イタリア、その上を飛び越てローマへ直行です。ローマ到着後にバスでナポリまで南下します。行ったり来たりで無駄な行程でしたね。

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夕刻にナポリ到着。先回と同じく片側二車線、中央の電車の路線までびっしり詰まった車の群れ、急な車線変更、割り込みは当たり前、それでもみんな慣れているのか車は徐々に進んでいきます。救急車のサイレンが聞こえますが、それすら前へ進めません。前の車は退くにもどけないし、さらに割り込もうとする車まで出る始末。徒にサイレンだけが響いて気をもみました。

写真はナポリ湾を一望する丘から。正面にヴェスヴィオ山が見えます。1200mくらいなのにやけに堂々と高く見えます。美しい夕焼けに翌日のカプリ島行に幸先の良さを感じつつ見入ってしまいました。

93歳ホームズ日本に……?

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STAR TREK INTO DARKNESSで久々にST熱が再発して、旧作劇場版のBRボックスを購入、時間を見つけては毎日見ています。
平行してSTIDの角川文庫のノヴェライゼーションを読むと(当然ながら)あまりの映画の再現性にこれはペーパーバック版もほしくなりました。

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こちらはゆっくり読んでいきます。


さて、表記のホームズ関連記事はIan McKellen To Play Sherlock Holmesがソースです。
なかなか面白そう、ビル・コンドン監督の映画 'A Slight Trick of the Mind' でマッケランが御年93歳の引退後のホームズを演じるらしいです。

どうもこういう話らしいです。
引退して久しいシャーロック・ホームズは50年前の未解決事件が心のどこかに引っかかっていた。しかし寄る年波に勝てず断片的な記憶しかない。怒りっぽい夫との対立、情緒不安定な美しい妻との秘めたつながり。さしものホームズの伝説的な知力も衰えを隠せず、旧友のワトソンはすでにいない。ホームズは人生最後の難事件に向き合う。:(Hollywoodreport)

物語は1947年、ホームズは93歳。記憶力の減退にいらだちを覚えている。養蜂業で作るロイヤル・ゼリーが長寿の鍵だと信じてやまず、研究を続ける中で戦後の日本へやってくることになる。
日本でホームズは戦争の勃発とともに姿を消した英国の元外交官、しかも彼はホームズのことを知っていたというのだが、その息子に出会う。ホームズにはそれに関する記憶がないがなぜかその未解決事件に強く惹かれる。
このときにはワトソンはずっと以前に他界しているが映画の中には何らかの形で現れるかもしれない。原作の小説は3つのストーリーラインが組み合っている。サセックス、日本、そして1902年、ホームズが現役の探偵で"Glass Armonicist"事件に取り組んでいる(そしてこれはまだ未解決)撮影は来春からに予定されている。:(empireonline)

歴代のホームズ役者にまた一人、サーが加わります。なるほどホームズ役には細身、長身それにそこはかとなく漂う冷酷さが合うのだなと。 マグニートがやるのはぴったりだけどキャプテン・ピカードではミスキャストだわなあ。
かと言ってまったくの冷酷無比なキャラクターでもないところがまたミソで。仮面の下にかなりのパッション、ロマンを秘めている、そしてもちろん人情も。彼を知る人には傲慢、冷酷な顔もはにかみと人付き合いの下手さを隠す虚勢にも見えてしまうという、ある意味とてもかわいらしいキャラクターではありますね!