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SHERLOCK———少しばかりのトリビア

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NHKがBBC制作のドラマ"SHERLOCK"を先週から3回シリーズで放映しています。
昨年の第1シーズン3話に続く第2シーズン。
かなり前からネット上の友人間で話題になっているので、ここで取り上げるのもいまさらの感があるものの、本腰を入れて見にかかったところ、実によくできた脚本の妙に魅入られてしまいました。

もちろんホームズ物にそれほど詳しくない者が訳知り顔で、これこうこうと気づいたことを書き散らすのはおこがましいとは思うのだけれど、これはトリビア愛好家魂(と、また大げさなことを言ってる)に火をつけられてしまうシロモノ。

まずはタイトルのお遊び、または元ネタから。

1シーズン第1話 「ピンク色の研究」 A Study in Pink ———もちろんホームズものオールタイムベストに名を連ねる「緋色の研究」"A study in Scarlet"
第2話 「死を呼ぶ暗号」 The Blind Banker ———文字暗号は「躍る人形」「恐怖の谷」?
第3話 「大いなるゲーム」 The Great Game ———「ブルース・パーティントン設計書」 興味を惹かれる仕事がなくて鬱屈したシャーロックがティーをすすめられて、お茶より7%ばかり刺激的なものって言ってる。7%というところがミソ———「四つの署名」より

第2シーズン 第1話 「ベルグレービアの醜聞」 A Scandal in Belgravia ——— 「ボヘミアの醜聞」 "A Scandal in Bohemia"
第2話 「バスカヴィルの犬(ハウンド)」 The Hounds of Baskerville ——— まさに「バスカヴィル家の犬」 "The Hound of the Vaskervilles" ところがよく見るhoundが複数に、家にあたるtheが付いてない、そのあたりが元ネタとの決定的な相違を示している…とか
第3話 「ライヘンバッハ・ヒーロー」 The Reichenbach Fall ——— 「最後の事件」 "The Final Problem "

と、まあここまでは常識程度で特にトリビアってほどでもないですね(ちょっとあせって)

さて、先週の「ベルグレービアの醜聞」の冒頭に、興味を引く事件がないといってぶーたれるホームズとそれをやんわりいなすワトソンの突っ込み満載の短い、しかもとんでもなく楽しいシークエンスを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
ドラマ化はされていませんが、Dr.ワトソンがブログで紹介していた、いくつかの事件について。

「おたくの通訳」 The Geek Interpreter——— 「ギリシャ語通訳」 "The Greek Interpreter" おっと、geek と Greek, かなりダジャレに近いのだけど、訳まで反映するのは難しい
「まだらのブロンド娘」 The Speckled Blonde ——— 「まだらの紐」 "The Adventure of the Speckled Band" これもオールタイムベスト。band と blonde、似てないこともないけど。おそらく現地で放送された時には爆笑をさそったと思われる
ブログのタイトルの一つ Hat-Man and Robin ———もちろん、あのコウモリ男とアシスタント
「6つのサッチャー」 The Six Thatchers ———「六つのナポレオン」"The Adventure of the Six Napoleons"

最高に笑ったのが、ホームズとワトソンがパパラッチに写真を撮られる(あのhat-manの)直前に二人が交わしていた会話。

解決した事件を何と呼んだらいいか…ワトソン「水兵へそゴマ事件」それとも「海軍治療事件」? ホームズ「げっ」
英語字幕では"Bellybutton Murders ?" "Navel Treatment ?"——— 元になったのは"The Naval Treaty"「海軍条約文書」
naval海軍 と navelへそ、(ちなみにbellybuttonもおへそのこと) treaty条約 と treatment治療 をかけて、それをさりげなく翻訳してありました。座布団あげたいほどお見事でした。

ほかに少し気がついたこと。
2シーズン1話で飛行機が絡んだ死体の話がありましたね。最初にトランクから見つかった死体の持っていた搭乗券がちらりと見えます。
航空会社名が"FLYAWAY AIRWAYS"、まさに飛び去るということ。しかも便名が007でした。
後半に出てくるマイクロフトが周到な準備を重ねた挙げく、誰かさんのおかげで徒労に終わってしまう便も "BONDAIR"でシャーロックに届いた搭乗券も007。どこまでも遊び心満載で楽しませてくれるんですね。

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どこのシーンでしょうか。
そうそう、アイリーン・アドラーに薬を打たれて朦朧となったシャーロックが寝ていたベッドの上。壁になんだか表彰状っぽいのがかかってる!
画面の拡大ができないのではっきりわからなかったのですが、偶然こんな説明に行き当たりました。

Hanging above Sherlock's bed is a traditional Judo certificate, with his name added - シャーロック・ホームズ.(原文ママ)
シャーロックのベッドの上には正式の柔道の段位の免状がかかっている、そこにはちゃんと(日本語で)シャーロック・ホームズと書かれている…って。
しかもそのあたりの説明によるとこの部屋の中には等身大の若いころのシャーロックと"太っていた"マイクロフトの写真もあるとのこと。誰もまだ目にしてはないらしいけど———いや~、見てみたいものです。

シャーロックはコートからシャツ、タイ、時計とすべてブランド品。
それに比べてワトソンはユニクロのジーンズをご愛用のようです。
マイクロフトは喫煙はしないのですが日本製のイムコロナのライターを持っているらしい、等々。

汲むめども尽くせぬトリビアの大海にずっぽり呑み込まれてしまいました。

セリフにもいくつか、おお、これは!とにんまりするところがありましたが、それはまた後日のお楽しみに。

星に願いを

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ほんとに久しぶりです。
切手のシート買いしました。

ネットを使うようになってこの方手紙、葉書といったバーチャルの通信をすることが本当にまれになっています。
手書き文字の親書を出すのは恥ずかしながら年賀状と…お礼状くらいかな。
一時はたくさんあった切手のストックも今ではわずか。50円、80円の通常切手が少し手元にあるくらいです。

思えば郵政省からジャパンポストになっていろいろ変わったなと思えることの中に、記念切手と銘打つ特殊切手の発行よりも、キャラクター切手とかご当地切手のような趣味的なコレクター向きの切手の発行が増えたのがあげられるかもしれない。ま、わたしの個人的な印象なのですが。
郵便局へ行くたびに見知らぬきれいな切手シートがディスプレイされています。
何度か心が惹かれることもありましたが、買っても所詮引出に眠ることになる公算が大きいのでぐっとこらえて買わずに帰ってきました。

写真は7月初旬に発売になった星座シリーズの第2集
印象的な青のグラデーションの夜空にホログラム箔押しで有名な秋の星座が集められています。
誕生月、1月のやぎ座が入っているのもうれしい。中央のペガサスも美しい。10枚目の「いかりぼし」は日本古来の星座で、これまたほほえましい。
シート買いしたことでこれはもうコレクション決定?
実際、ちょっと惜しくて使えないというのが本音です。

レミーの料理

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夏野菜。
価格が下がって喜んでスーパーで買ってきたところへありがたいいだだきものがあったりして、同時に同種のものがあつまってうれしい悲鳴を上げてしまいました。

玉ねぎ、茄子にトマト、ズッキーニ、パプリカ…なんとなく"おされ"な料理を作りたいなと思い…
今月のNHK今日の料理(意外とコンサバなのです)にあったラタトゥイユを作ってみました。

何と言っても簡単。
まったくもって料理下手のわたし好み。
野菜を切って順にオリーブオイルで炒めて、全部まとめて鍋で蒸し煮にするだけ。
味付けはほんの少しの塩だけという潔さ。
野菜ってこんなにおいしい味がしたんだとしみじみ実感。
素朴さ、素材のおいしさのうれしいこと。

レミーのおいしいレストラン(原題 Ratatouille)を懐かしく思い出しました。
ネズミ(rat)のレミーの作った料理が、容赦ない辛辣批評家イーゴに一口食べたとたんに思い出させた"ママン"の味。
ざっと風が吹いて野原の向こうに見える家、遊んで帰る少年イーゴを迎えてくれる懐かしい味。あれがラタトゥイユだったんですね。

たっぷりした芳醇な野菜の味と白ワインで、ささやかだけどうれしい夕食でした。

咲かぬなら伐ってしまえ…

毎日暑い、口にだしていうのもうざいほど暑いですね。
そんな暑さの中、昨日息子がちらっと顔を出しました。
午前中は仕事で昼から時間が空いたからかねてから庭に設置してと頼んであったラティスをやりに来たって。
さすがに暑い中一人で庭仕事させるわけにもいかないのでお手伝い方々長袖長ズボン、日焼けよけ帽子に軍手という物々しい身支度で外へ出たら袖だけであまりの暑さにくらくら。
ともかくラティスを立て終わって、一本虫の付いた木を発見。

暑いけどこれは消毒するしかないね
この木要るんか?
うん、花も咲かんし、まあどっちでもいいけど
んなら、切るか

ってわけで、あれよあれよと言ってる間にのこぎりを出して頭からぱんぱんと枝を落として一本切ってしまった。
いや、行動力のあるやつだとは思ってたけど仕事が早っ!
最後に直径20cmくらいの切り株が地面から10cm位の高さで残った。

これも切るか
いんや、大変だしもういいよ
ん~、うさぎさんがこけたらかわいそうだろう
こけたら明日から左団扇で寝てられるわ

こういう会話がさらりとできる息子でまたまたうれしかった。
枝の始末をして大汗かいたあとに中でシャワーをかぶってから飲んだビールのおいしかったことは…また別の話ということで。

二週間の熱く長い夜の終わり

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やっとウィンブルドン・ウィークスが終わりました。
この時期は毎晩夜更かし、特に第二週目はベストエイトが出揃って、見逃せない試合ばかり。
毎晩2時3時という一週間、当然朝はメタメタ。起きられません。
それでも息を殺してボリューム落としても見たい試合。
別にテニスをやってたわけじゃないのに、いつのころからか夏の手前に夜半に放送されるウィンブルドンの試合を見るのが習慣になってしまいました。
今年の目当ては何と言ってもフェデラーの復活を見ること。ナダルが早々と敗退して、ここ2年グランドスラムの優勝から遠ざかっていたフェデラーにとって久々の優勝が狙える機会です。
ところが5日目、3回戦でフェデラーはベネトーに2セット先取され、あわやこれで終わりかと冷や汗をかきました。しかしフェデラーは冷静に見事に逆転勝利しました、ああ見てる方は心臓に悪かった。

ランキング1位のジョコビッチを破ったフェデラーと74年ぶりの英国勢の決勝進出でイギリス中の声援を受けるマレー、どうなるんでしょうね。
女子シングルスの決勝を勝ち取ったのはセリーナ。
彼女も30の大台に乗っての快勝だったし、この際同じく30歳のフェデラーにも勝ってもらって、サンプラスに並ぶウィンブルドン優勝7回という歴代タイ記録、通算世界ランキング1位保持記録、グランドスラム最多優勝記録17勝、そして世界ランキング1位へ返り咲きを是非とも果たしてほしい!

そう友人に熱く語ったら、「母性本能の発露か?」と言われてしまった。
う~ん、どうも息子という感じじゃないなあ。
あくまでもひいきのアスリートに対する期待というところ。

結果、見事に勝ちました! 
でもでもそう簡単な勝利ではありませんでした。
まず第1ゲームからブレイクされて…マレーを相手に準決勝ではあんなに決まったサーブがぁぁぁ、入らない。
フェデラーの唯一の弱点と言われるバックを執拗に狙うマレー、あほんだら~~!
地元マレーへの大歓声という決勝戦には珍しい異様な雰囲気の中、アウェイ状態で1セット先取、でもでも、ミスが目立つ…
おまけに雨が降ってきたよ~~
40分の中断後、決勝戦では初めてという屋根を閉めての再開
ところがこれが幸いしました。屋根が閉まって無風状態になったのでフェデラーの戦術が徐々に効き始めた。
第6ゲームのジュース10回の末にバックハンドでブレイク!
最後はマレーを翻弄するような多彩な攻撃で、TV 前での応援団も(はい、わたしのこと)行け行けドンドンのハイテンションでした。

表彰式ではマレーが涙ながらに、一生懸命やった、でも簡単なことじゃないんだと言葉を詰まらせる場面も。フェデラーも尊敬するサンプラスに並べたとうれしさを隠しきれませんでした。
余談ながらフェデラーはスイスの選手、ロレックスのCMをしています。TIMEでもこのところ2週にわたってばっちりロレックスと顔写真が載ってました。
優勝式にトロフィーを高らかに掲げたフェデラーの腕にはブラックフェイスのロレックスが!
優勝者の手に輝くなんとも美しくお高そうな時計でした。

興奮もやっと冷めた今日、友人と出かけることがあり決勝戦の話題が出ました。またもやフェデラー勝ったコールをしてしまった懲りないわたしでした。

文月の水無月

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ひさびさの更新。
近況報告です。
6月末に大阪へ行きました。近頃大阪では必ず伊勢丹のステーショナリで和物の紙小物を漁ることにしています。
今回ゲットしたのはめでたやの七夕飾り。

例年取り出すミニ文机といっしょに飾ってみました。ゴブラン織りのランナーは祇園祭りの前掛けや見送りの雰囲気がちょっと出せないかと添えてみました。

最近はやりの和物、和物と一口に言いますが、素材は今のもので紙や布を使ったものから、本格的に骨董の域へ入れば陶器、漆器、金工、木工と多種多様。
もちろん骨董などには手が出せないのでいきおい、紙・布の小物を集めてお茶を濁しています。
以前は和物というとデザイン的には野暮ったいものが多かったのですが、近頃はとみにデザインの優れたものが多くなりました。
和の素材を生かしながら現代の日常生活の中で違和感を抱かせない、その微妙なバランスがうまく取れるようになったというか。


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こちらは水無月、京都の夏の風物詩ですね。
お味はそれほど特別でもないのですがいえいえ、ほんのり甘くてむっつりして、これを食べなきゃ夏にならないって。

一説に、いにしえにはやんごとなき方々は暑気払いに氷室から切り出した氷を鋺に入れて甘蔓をかけて聞し召したそうですが、パンピー庶民はそんな贅沢はできっこない。でも、氷はとてつもなく魅力的。そこで考えたのはもどき氷。
白い外郎を氷に見立て、氷の下にくっつく小石を小豆であしらってみたとか。

大阪デパ地下で幸運にも京都老舗の水無月を見つけたので買ってきました。
6月30日、一年の折り返しの日に夏越の祓の神事が行われる日に食すものと言われています。
うちで食べたのは7月に入ってから…だった。
なんというか、文月の水無月って、変?