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小人閑居して…

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最近の暇つぶしです。額に入れてしまったので映りこみがありますが、また出すのが面倒なのでこのまま記念撮影です。パターンはSajouから。どことなくクラシックで好きなもの2つ。黒の一色刺し。

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同じくアイダに刺したクエーカースタイルの作品。パターンはJardin Privé。アイダは少し茶っぽいピンクに染ています。

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これらの合間にちょこっと刺したのがこっち。フリーチャート、DMC115の段染め糸使用。
最近こういうものばかりに時間を使っていてちっとも読書したりDVD 見たりしていません。でも今一番楽しいことを進んでするのだ~!


日はまた昇る

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もう一週間ほど前になりますが、中秋名月を楽しんだ翌日、日本海の落日を見にいきました。
母が上野千鶴子さんの著作を読んで、どうしても一度夕陽を見に行きたいとかねてから言っていました。
天候さえ良ければ夕陽は毎日でも見られる――いつでも見られる、つまりいつになっても見に行けない、というあのパターンでかなり長い間実行できなかった懸案事項。
先週は連日好天が続き、清澄な名月が見られたので、今日こそはと思いたち日没時刻をチェック。午後6時8分。

日本海へ出るには山をひとつこさなければなりません。幹線の国道8号線を敦賀方面へ向かって坂を登っていくこと15分、峠に道の駅があってここからの夕陽は折り紙つきです。日没まで30分、まだ日輪は眩く直視できません。べったり凪いだ海面に長く陽光の道が伸びています。

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目を左に転じると敦賀半島が目の前に見えます。車で半島の先端まで行くと路線はぐるりと湾を迂回するので優に2時間かかりますが、直線距離にするとこれほどまでに近い……というのも、半島の先端を少し回ったところに原発があるのです。想像したくはありませんが、もし原発事故が起きれば30分以内に放射能が到達することになります。実際に目で見るとあまりに近いので複雑な気持ちになります。

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美しい景色を堪能しているうちにも刻々と太陽は水平線に近づき、澪に伸びた光の道も細くなって赤みを増した光輪はようやく目にも優しくなって直視できるようになりました。このあとものの1分ほどで完全に水平線の下に沈んでしまいました。普通のデジカメだったので感激を留めるほどの写真が撮れず残念でした。展望台には三脚に一眼レフカメラという本格派も数人いて、大きな高機能のカメラがとても羨ましかったです。

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日没後、駆け足で茜に染まった雲は一時色を深め、そして色を失っていきます。もはや没した日輪の最後の名残を反映した雲と泥んでいく山のコントラストが言いようもなく心に染み入ります。
夕暮れの訪れは早く、後ろ髪を惹かれながら峠をあとにしました。
帰宅したときにはあたりはもう暗くなっていました。

一度見たいと言っていた母、あまりの美しさに、今度は秋の日没を見に来よう、次は冬、と大乗り気になっています。こんな気まぐれにはわたしも喜んでお付き合いしたいと思いました。


陰暦八月十五夜の月

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中秋の名月が満月に一致するのは6年に一度のこととか。 奇しくも昨夜はその月が見られました。
"月見る月はこの月の月"と言われるほどに見事な満月でした。外出からの帰りに山の端から昇る実に大きな満月に見入りました。未だ空は明るい縹色、そこに黄色味を帯びた視直径の大きな月が浮かぶ如くに姿を見せました。
写真はもう少しあと、7時頃の月。周辺にやや雲がかかって、かえっておぼろな風情を見せています。

P1110731白玉団子と芒。

仕事から帰ると母が用意していてくれました。
夕方に芒を取りに出かけましたが、先月の市民河川清掃の折にほとんど刈られてしまって狙いをつけていた河原では見つけられなかったので、市内をうろうろした挙句、休業しているショッピングセンターの駐車場で手入れがされていないために夏草が茂っている一群に芒があるのを発見、やっと飾る分だけとってきました。
窓を開けて月に向かって芒と月見団子を飾るのが本式でしょうが、暑い上に開けると虫も入ってくるので、机の上で妥協です。

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お団子を飾っている三方はお雛道具でひとつ外れが出たもの。先日片付けをしていたら戸棚の隅から出てきたので使ってみました。 なかなかいい感じです。
夜半の月は白々として晴れ渡った中天に堂々と輝いていました。煌々たる月影に星の光も薄く、わずかにあった雲も消え、これぞ中秋の名月。
灯りを消した二階の部屋の窓を全開にして、挿し込む光を楽しみつつ就寝しました。とても贅沢な気分を楽しめた一夜でした。

予知じゃなくて偶然なのだろうけど

ブログの更新はタイミングを逸するとなかなかやりにくいものになります。
例えば……住んでいる町についてちょっとした思いつきがあって、これはちょっといいアイディアかも…短い物語が書けるくらいのいいネタかもしれない、と思い大事に温めていた矢先、台風12号の襲来。記録的な長時間の大雨で多くの方々が甚大な被害を受けられました。実は思いついたネタがちょうど台風、洪水とかぶる所があったので、無神経にブログに載せるのは不謹慎だと自重しました。そのうちいつか、差し障りないときに書いてみたいと思っていますが。

偶然と言ってしまえばそれまでながら、本で読んだり考えたりしていたことが実際の出来事と妙に重なってしまい、気味悪く感じたことが二件続いてしまいました。
ひとつは上で書いた思いつき。もう一つが先日読んだ本。恩田陸 「きのうの世界 上下」

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テイストは「月の裏側」に似ています。構成が凝っていて話者が次々変わって視点が一定しないので読者としてどの目線で追っていけばいいのか確定出来ず不安定さがつきまといます。例によって謎が続出、超自然的なモノが現れ、筋が見えてきません。ミステリかホラーかSF か、そのどれとも読めるような「勿体ぶり」、小出し謎で引きに引いて、最後ですとんと落とす、あのパターンなのですが、とても楽しんで読んだことは確かです。
詳細を述べるとネタバレになってしまうので具体的には書けませんが、奇妙な現実との類似に気づいたのは今夜のニュースを見た時のことでした。
ニュースでは台風のもたらした長時間の豪雨、その結果起きた大規模な土砂崩れを「深層崩壊」と説明していました。
その際CGで模式的に深層崩壊のメカニズムを説明していたのですが、地下岩盤に入った亀裂に大量の雨水が浸潤して上部の土砂もろともに押し流すという図があまりにも「きのうの世界」で使われたおおきな謎解きと重なっているように(わたしには)思われたのです。

読んだタイミングが運悪く現実の出来事と重なってしまったためか、本の印象が強くて必要以上に現実との関連性を見ようとしているだけなのか、説明解釈はいろいろできますが、それでも自分の頭の一部を占めていたことと現実の間に妙な平仄が感じられて不気味な気分になったことは事実。
あんまりこういうことが続くのはいやですね。
付記
災害に遭われた方にはこういう記事すら配慮が足らなかったかなと思ったりもします。