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SW  Clone Wars

Cw_2前項で書いたように最寄りのシネコンでは吹き替え版しかやっていないので、お盆休みということもあり、2つ離れた市まで先行を見に行って来ました。17日のレイトショー、入りはそれほどでもないと思っていましたが、なんと私たち2人を入れてやっと6名という貸し切り状態でした。

実はこの映画、最初から過大な期待はしていなかったものの、予告動画の戦闘シーンを見て多少心を動かされていました。しかし、一言でいって、煮え切らない内容でした。SWを冠する以上、A long time ago, in a garaxy far far away....から始まって画面中央に収束するタイトル、次いで状況説明のスクロールというお約束を期待してしまいましたが、確かにそれらしき物はあるにはありましたが、なぜか違和感が残ります。音楽がJ.ウィリアムズの手による物でない以上、小手先の編曲はマイナスイメージ。なんとしてもオープニングだけはJWに依頼するか、もしくはまったく新規の音楽にしたほうがかえってよかったのでは……などと感じてしまいました。むしろ今後制作する100話に及ぶ3Dアニメのシリーズの先鞭をつけるのがこの映画なら、まったく新しい趣向でシリーズを作り出した方がいいのではないか、とも思いました。

最初からめまぐるしく次々に現れる戦闘シーン、Epi1以来慣れ親しんだCG画面との相似性で、こちらに違和感はありません。予告でもその部分をクローズアップしていましたから、まるで実写で本編の知られざるシーンを見ているようで、とても楽しめました。しかし、それだけに、ドラマ性のなさが惜しまれます。

ヨーダ、メイス、オビ=ワン、アナキン、パルパティーンといったキャラクターの造形はこの際置いておくとして(というのも、ファンの性でしょうか、違和感バリバリの3D造形も慣れてくると人間アクターがやっているように脳内変換されていることに気が付きます)。声もそれなりによく似た話し方を心得えており、こちらも平気で脳内変換。ドゥークー、メイス、C3たちはご本人が声をあてていますしね。

ところが全てのキャラクターの行動に必然性が感じられないのが物足りなかった一因です。全てのキャラが成り行きで動いています。たとえば、今までの映画ではアナキンがある行動を取ったり、ある言葉を発したりするのには、それなりの内的必然性が感じれられました。ところが、今回、アナキンがずっと抱いているジェダイの在り方と自分の感じ方の齟齬、母や妻に対する愛情をオープンにできないもどかしさ、果ては、おのれの中にあるダークサイドへ引かれる傾向とマスターであるオビ=ワンに対する不満、そういった影の部分がまったく感じられなかったのが残念でなりません。

そもそもパダワンというのは、マスターがかなりの時間をかけて選ぶ、とても重大な意味を持つ行為のはずなのに、アナキンにパダワンを持たせて(彼にもよい訓練となる)とヨーダからいかにも簡単に押しつけパダワンを持たされますが、アナキンにしてもまるで小犬をもらうように、邪魔くさいけど相手してやるよ的な受け止め方をして、じゃあ、行くぞって……そして相手をよく知りもしないうちに、目の眩むような戦闘シーンに飛び込んで行きます。何というか、脈絡がないという印象ばかりが残ります。コミカルシーンを挟んでも上っ滑りだし、オビ=ワンも生彩を欠いています。

もちろん、個々のシーンは面白いし、よく手が込んでいます。それだけにストーリーの中心になるのがとってつけたような誘拐されたジャバの息子の救出とか(分離主義者への対抗上ジャワとの協調は共和国にとって重要だとか理由は付けていますが)、降って湧いたアサージとオビ=ワンとの遭遇と対決とか、単に見せ場を継ぎ足して話を作ったようにしか感じられないのは残念でした。
それに何と言ってもアナキンの押し掛けパダワン、アソーカ・タノのキャラが好きになれないのが一番の難点。字幕云々の問題じゃなくて、マスター=パダワンの規律をまったく無視したような口の利き方や、独断性、実力の後ろ盾のない向こう見ず……このキャラは今までのアナキンのそれに似ていますが、アナキンでさえここまで礼儀知らずじゃなかったですね。キャラまで幼年化してきたのかと思うと人気取りもほどほどにして欲しいと思ってしまうのですが……。

映画のワンシーンを彷彿とさせる(というか、映画のセルフパロディのような)シーンが多すぎたのも白ける要因になってしまいました。何ごとも過ぎたるは及ばざるが如し、ですね。ともかくも、一度見れば後はDVDでいいかなと思っています。

Comments

なんか……お疲れ様でした。いろいろ伝わってくるものがありますね。
この週末はちょっと忙しく、映画を見に行けないのですが余り残念でもないってのがw
一度は見ておきたいとは思います。

Helvaさん こんばんは
ごぶさたです。

Helvaさんもご覧になったのですね。
私は昨日が2回目(その間ノベライズも読んだので3回目くらいの感じでしたが)でして、なんとも頭の切替が早い(というかいいかげんな)私は、もうすっかり作品を楽しんでしまいました。

たしかに、なんともヤマ場のない、誰も傷つかないお気楽な内容なんですよね。

それでも、「ストーリーはともかく、お、AT-TE、崖上ってる~すげ~」とか「アソカちゃん剣さばきがヨイ~」とかそういうところに楽しみを見つけてしまいました...子供です、私。

エピ3で涙したスター・ウォーズとはかけ離れている別モノという感じですが、CGだしな~と妙なところで折り合いをつけてしまったローグ中隊でした。

こんばんは Helvaさん
アソーカに対する不満は全く同じです。
アソーカのあの言葉遣いはそもそもジェダイの師弟関係ではあり得ないものです。
あんな言葉使いや無鉄砲な行動が許されるハズがありません。

他のことはまずまずアニメだから、子供向けだからと目をつぶったとしても、この映画で一番「間違ってる」と思った点がそこでした。

深く考えるなということなのかもしれませんが、映画を観たファンにとっては「あれれ?」な部分ですよね。

映画とも、小説のスピンオフとも全く違うものとして捕えたほうがいいんだと思いました。

>onionさん
はあ~、見てから雑用続きでレビューが一週間も遅れてしまいました。そのうちに記憶が怪しくなってきて……。
ともかく今までのSWとのおつき合いですから、これは見なければならないだろうと。
ジブリにはもう愛想がつきているのですが、こっちはまだ始まったばかりです。なるだけ、既存のSWワールドを壊さないような拡張世界を作ってもらいたい物ですね。


>ローグ中隊さん
お久しぶりです。CJの折りにはお会いできてなによりでした。
BS熱中夜話、拝見しました。つうさんのお隣にいて、ルークの出自について穿ったご意見を仰られていましたね(どういうわけかローダ中隊さんになっていてw)

CWについてはかなり批判的な書き方をしてしまいましたが、もちろん個々の場面はうんと楽しみましたし、新たな興奮、興味がひかれた部分もたくさんあります。
でも、何についても言えることですが、一つの作品がさまざまに形を変えてパブリックになるに連れて、次第に原型とは異なった物になっていく危険性を感じてしまうからです。
新機軸の側面を模索しながら、新たな人気を得るために新しいキャラクターを作り、無理に既存のストーリーに嵌め込む……それが慎ましやかに行われて、徐々に市民権を得ていけばいいのですが、どうも今回のCWでは裏目に出ているような気がしてなりません。
わたしの個人的な受け取り方に過ぎなければいいのですが。


>Organaさん
こんばんは。アソーカちゃんについては、あちこちで賛否両論ですね。
造形もね、ときどきびっくりするほど「年増」な顔していますね。設定ではティーン・エイジャーということになってますが13歳以下なんでしょうか。それにしては老けてんな~、などと本筋とはまったく関係ないところであら探しをしてしまいます。
彼女のよく言えば天真爛漫さ(でも、あれはどちらかといえば世間知らずの自信過剰)をどうしてヨーダやウィンドゥが大目に見てきたのか、そのあたりが納得行く説明がないので、一事が万事という風に、全てがいい加減に見えてしまうのです。
このシリーズは、今後に期待したいと思います。

見てきました!
まず新3部作に思い入れがない私をお許し下さい。
アナキンの心理も読み取れず
逆にそれが見ていてどうかと思っていた私はCWのアナキンの大人の対応に
彼の人間らしい一面を見たようで嬉しかったりしていました。
ただ、アソーカの態度は気になりましたね。
現代の若者を投影したというところなんでしょうが、
これまでの設定はどうなった?・・・と言いたいところ。
それを言うとアナキンの立場でパダワンを持つことが出来るなんていうのも
見ている方としては複雑だなあ。
しかし映画だけしか見ていない者は、どんどん置いていかれちゃってますね。(涙)
パンフを読んでなんとか追いついている私が・・・。
ホント勉強不足でお恥ずかしいです。

>マクノスケさん
クローン・ウォーズの10のトリビア
http://www.starwars.com/kids/read/cwspotter20080822.html?page=1
なんてのが公式サイトに出ていますが、トリビアを読んで心がときめく段階を過ぎてしまったのかな……となにやら悲しく見ていました。
でも⑦のR2-KTの誕生秘話には心打たれるものがありました。
ここにでているステッカーマークもかわいらしいですね。

すみません。
私のブログのコメントでアナキンがパダワンではなくて
ジェダイナイトだった事を教えて貰いました。
設定もわかってなくて本当にお恥ずかしい限りです。
トリビア、見ました。
英語だったので画像を見た感じしかわかりませんが、R2-KTのお話、
mixi経由で聞き、そういうドロイドがいるんだと知りました。
マークも愛らしくていいですよねえ。

>マクノスケさん
いえいえ、アナキン、中身はまだパダワン程度ですよね!
Epi2から3の間の穴埋めといいますが、やけに軽いオビ=ワン、明るいアナキン、ため口をきくアソーカと、なんだかSW別バージョンのような気がします。シリアス路線を離れて、大本のドンパチ宇宙活劇に戻ったような気がしますね。
はらはらの戦闘シーンに一喜一憂するといったシリーズにするのでしょうか。
トリビア、イースター・エッグ……でもCGだから意図して書き込むのはお手の物。単なるお遊びのレベルかな。。

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