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第78回アカデミー賞授賞式

Academy 78

年に一度のアカデミー賞授賞式、朝の8:50からライブ放送です。年中行事となって弁当持ちで友人宅に入り浸っていっしょに午後まで楽しむことになっています。
今年も出遅れること40分、でも着いたときにはまだレッド・カーペットの御成シーンで滑り込みセーフ。
オープニングは歴代の司会者の総出演、ジョン・スチュワートの一見淡々とした司会、時々きわどいつっこみもあり。ふたりで主音声できいていたけれど、おおむねわかるのだけれどやっぱり観客が笑うところがいまいちわからない。そこでへたれて同通を入れる事にしました。

結果はあちらこちらで発表されているので細々と書きませんが、案の定バランスよく各賞配分と言うことになりました。
ただノミネート作品の多くはまだ日本公開されていないものが多いので──ブロークバック・マウンテンもクラッシュも、ナイロビの蜂もカポーティもグッドナイト&グッドラックもウォーク・ザ・ラインもシリアナも……
アメリカの巷の講評から想像するしかない、これはちょっと辛いですね。

授賞式はかつて一度サーカスのような俗悪ショーに成り下がった感がありましたが、近年9/11以降は穏やかに慎み深くなりました。招待客の衣装もほとんど黒を基調にした華美にながれないフォーマル感がありました。(今年の流行はベージュ~明るい金茶? 金髪の女性が多く選んだ色調でした)

ノミネート作品の多くに社会派といわれる問題意識を持った作品が取り上げられていたのが印象的でした。ゲイ、性同一性障害、人種に対するいわれなき偏見を白日に晒してそれを個々の人がどう考えるか、それを問いかけるような映画を高く評価するアメリカ映画界は体質が変わりだしているのか、などと考えてしまいそうですが、一方で劇場動員数が高いのはやはりCGの特殊効果をフルに使った莫大な制作費をかけた超大作と、メジャーはエンタメ系の映画を優先して作っています。
二面性というか、映画はエンタメと割り切って大衆の求めに迎合してどこまでもエキサイティングな(だから見ていて楽しいのですが)収益性の高い映画を作るのもアメリカ映画界なら、社会性を追求して一部の人間から高い評価を得て、またこれ一部の高い鑑賞眼を持つと自負する観客にアピールする映画を作る(低予算で、そしてあわよくばオスカーを獲ってDVD売り上げを伸ばす)のもアメリカ映画界なのだなあ、ととりとめのないことを考えていました。
どちらも手離したくない、そういう下心を、そんなものさと大目に見てしまう自分も、いい加減映画に倦んで来ているのかなあ。
 
追記 スピルバーグのミュンヘン、大変好評で5部門にノミネートされていたのに賞を逃しました。ユダヤ系の国、人々からの圧力、もしくはそれらへの配慮があったのでしょうか。

もう一つ追記 ブロークバック・マウンテンの監督は台湾出身のアン・リー監督、メモワール・オブ・ゲイシャの監督はアメリカ人のロブ・マーシャル、一昔前だったら西部劇のアメリカンスピリット、日本の伝統にまつわる微妙な陰影をその国の生え抜きの人間以外が描くということが考えられなかった、もしくはやってもただ珍奇でミスキャストな取り合わせ、理解不足、感性の違いからくる食い違いそのものを楽しむ屈折したおもしろさしかなかったものだけれど、今回の例を見てそのような根拠のない偏狭なナショナリズムは通用しないことがわかってきました。ある意味コスモポリタニズムが根付いてきた、そして評価されてきたことを嬉しく思わなければならないのでしょう。

Comments

ジョン爺が受賞できなかったのが悲しいです。
でも「SAYURI」健闘してましたね~
まぁ~美術は取れるんじゃないかと思ってましたが…

>丞相
そう、そう。作曲賞にSAYURIとミュンヘンと2つもノミネートされていたのに、逃しましたねえ。選考委員は受賞経験者はなるべく外すというへんなバランス感覚を持ってるんでしょうか。残念。

実は予約録画をまだ見ていないんですが、どうも社会派映画ばかりでハリウッドの華やかさにかけるラインナップだなあ、と思ってしまいます。
わたしはあの9/11以前のお祭り騒ぎが好きだった・・・

>さまさん
昨日見ながら友達と2000年の作品賞何だったっけ、とか一昨年の主演男優誰だったっけ、などと戯れていましたが、これが思い出さないんですよ。それで紙に逆に書き出していったのに2005年がミリオンダラーベイビー、2004年が……確かシカゴもあったよね、ミスティックは貰ったっけ?、戦場のピアニストはシカゴと同じ年じゃなかった……なんてこんな調子で。
後で調べたら、2000/グラディエーター、2001/ビューティフル・マインド、2002/シカゴ、2003/ロード・オブ・ザ・リングズ 2004/ミリオンダラーベイビー、あれ、これって2005年じゃなかった?ここまで調べて気がつきました。前年度の映画が対照だからこれでいいんですよね。一年どこかで忘れてきたんじゃなかったw よって昨日の78回は2005年度アカデミー賞ということで、めでたく幕となりました。

こんばんは。
毎年、これだけは楽しみで仕事でも帰宅してリピートで見たりしておりました。今回は休みも取っていたので久々に生で見ました。近年その年の色、じゃないけど映画ってのが出ているんですが。さすがに今回のは想像しにくかったですよね。
私、まさかクラッシュが取るなんて思っても見ませんでしたもの...

>Akashiaさん
確かにライブで見るのはまたひと味違って同じ時間を共有しているという密かな満足感がありますね。
わたしも監督賞をアン・リーが獲ったとき、もうこれは作品賞ブロークバックだと思い込んでしまいましたから。
樺沢さんもミュンヘンとグッドナイト&グッドラックは完全無視という結果はなにか裏を感じると書いてました。

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